Monschau Achen (モンシャウ アーヘン)
アイフェル自然公園への玄関口
モンシャウの観光について書く前に、まずは夏の野外音楽祭について記してみたい。
明るく陽の長いドイツの夏には野外の催しがアトラクションとなるが、モンシャウでもオープンエア舞台が設営され、音楽祭が開かれるので、紹介してみましょう。会場となるのはモンシャウ城。
モンシャウ音楽祭 Monschauer Festspiele
2014・8月8~17日
お城で毎年催されるクラシックコンサートやオペラ、ミュージカル、軽音楽など。今年の開幕公演(8月8日=金)はギターアンサンブル Chio & the Gypsies の軽妙な演奏。
9日(土) オペラ「カルメン」(ビゼー)
10日(日) Alan Persons のソング
13日(水) The AHN Trio 韓国生まれ、ニューヨーク育ちの3人姉妹(ヴァイオリン、チェロ、ピアノ)が醸し出す繊細でしかもダイナミックな演奏。
14日(木) BAP (完売)
15日(金) オペラ「フィガロの結婚」(モーツァルト)
16日(土) ミュージカル「マイ フェア レディ」
17日(日) シャンソン MON Amour
モンシャウ音楽祭 Monschau Klassik を訪ねる機会に、この町で忘れ難い思い出の数日を過ごしてみるのはどうだろうか。町の観光局は音楽祭に合わせた宿泊パックサービスを用意している。町の散策ツアーで博物館や美術ギャラリー、小さなブティクやおみやげ屋などを楽しめる。郷土料理や優しいおもてなしのホテルもゆっくり堪能できると思います。
音楽祭&宿泊パック
パック「カルメン」「フィガロ」
1泊(朝食つき)、入場券、お城へのシャトルバスサービス、お城の会場VIPコーナーで発泡酒サービス、レストランで4コースディナー、博物館「赤い家」入場券、モンシャウ観光案内パンフレット。 音楽祭の座席によって167ユーロから/1人。(2泊は224ユーロから)
モンシャウ観光案内の続き:
美しい町並みの中でも最も美しい建築が「赤い家」と呼ばれる建物だ。1800年前後に織物産業で成功した大事業家の家で、今は博物館となっている
モンシャウの生地は特にロシア皇帝によって買い上げられ、ナポレオンがロシア遠征したとき、軍人たちにモンシャウの布で縫製された軍服が与えられたという。
このように、町の中の木組みの家々は博物館であり、美術ギャラリーであり、あるいは歴史の重みを感じさせるレストランや居心地のよい雰囲気を漂わせるカフェでもある。
田舎の町を旅する楽しみの重要なポイントは、土地の食べ物を試すときだ。モンシャウのビスケット菓子「デュットヒェン」はカフェでイチゴやサクランボのコンポット添え、さらにアイスクリームも皿に盛られて、食欲をそそる。
昔ながらの製法を守るマスタードにはさまざまな種類があり、「エルツ」と呼ばれるシュナップス(蒸留酒)も旅のおみやげには格好だ。モンシャウを起点とする自然公園は森や湖が豊かで、ハイキングコースも整備され、谷あいの景観を歩くのは変化があってとても楽しい。
モンシャウが1198年に初めて史誌に表れて以来、町の名は似たような名称でころころ変わり、1900年頃にはモンジュワー Montjoie(山の喜び)と称していたが、第1次大戦後の1918年にドイツ皇帝によってモンシャウとドイツ語化された。
現在の観光時代では、モンシャウは「アイフェルの真珠」とか「ラインランドのローテンブルク」などと誇張されることもあるようだが、ルーァ川渓谷の上に聳え立つモンシャウ城(13世紀に建設)をもち、観光地としての価値は高い。城塔から眺めるルーァ川渓谷の景色はすばらしい。建物の一部はユースホステルとなっている。
2001年まで町の近くを Vennbahn という蒸気機関車が走っていたが、今は整備されて100km以上のサイクリング路となっている。山野や渓谷を走り、トンネルなどもある変化の多い道だが、もともとが線路だったので、優しい傾斜は軽い走りを約束する
モンシャウ観光局
Stadtstr. 1, 52156 Monschau
touristik@monschau.de,
Tel. 02472.80480
(注意:アーヘンからモンシャウへの道にはいくつもスピード違反を取り締まるカメラが設置されています)
ユーチューブで人気のある日本通のドイツ人ロルちゃんのモンシャウのビデオです。そしてそのビデオの最初に紹介されているサイトはこちら
10 Jun 2014 JC