森の空中アドベンチャー
ターザンに挑戦!
ここ数年ドイツで静かなブームのアウトドアスポーツのひとつに、森の中の木々を空中で渡り歩くというものがありますが、その大型施設の1つがデュッセルドルフの近くにあります。Kletterwald Niederrhein という名称で、デュッセルドルフから約45km、車で約30分のViersenという町のちょっと深い森の中にあります。
森の中の自然の木々の上の方にいくつもの足場が作られていて、それらの足場と足場が頑丈なワイヤーロープで結ばれているのですが、その足場を人間が移動します。
移動の方法は、ワイヤーと高低差を使ってロープウェイのように移動したり、ワイヤーの上を綱渡りしたり、つり橋のようになっていたり、あるいはまるでターザンのようにワイヤーロープの振り子の原理で移動したりなどとさまざまなです。左上の写真のようにかなり高い足場もあってスリル満点ですが、安全装備と命綱で安心です。
このKletterwald Niederrhein は、類似施設の中でもドイツで一番美しい場所として選ばれています。ナビにしたがって現地に近づいていくと、最後に道が森の中の散歩道になるので、このまま車で入って行って大丈夫? と思いますが、そのまま数kmほど制限速度10km/h の森の中を進むと駐車場に到着します。
施設の入り口にある森の小屋で料金(大人20ユーロ、2015年8月現在))を支払うと、身体に取り付ける命綱のような安全装備を手渡されます。安全装備の着脱は自分では行わず、係りの人がやってくれます。30分毎に一度、10分間ほどの講習が行われていますが、その講習を一度を受けて、講習を受けた印であるリストバンドを腕にはめれば早速スタートできます。
コースは、上級コースであるRisiko(危険と名づけられたコース)がひとつ、中級コース(Abenteur)が二つ、初中級コース(Fitness)が三つ、初級コースがひとつです。大人の場合、最初の講習さえ受ければ、その後はどのコースにいつ行くかは自由です。
木の上での移動なので、小さな子供や女性はやはり遅いので混んでいるところもありますが、空いているところを選んで行くことができます。
年齢制限は6歳ですが、手を上に伸ばして160cmの高さに届かない子供は初級コース、届けばFitnessコースのひとつに挑戦できます。手を上に伸ばして届く高さによって挑戦できるコースが決まっていますが、基本的には6歳以上の子供から参加できることになります。
ドイツ語の講習が心配な方に:
30分毎に参加者を集めて10分間ほど行われる講習は基本的にはドイツ語ですが、インストラクターたちはみなさん若くて英語の質問にも答えてくれます。日本人が数人集まってグループで行ける場合は、英語による独占講習も可能ですが、それが何人から可能であるかは混み具合などによるケースバイケースとなり、前もっての電話での確認がお勧めです。
最悪の場合は、下記の講習要旨と各足場にあるドイツ語、英語、オランダ語で書かれている説明書を頼ってください。講習の後に1人1人の簡単なミニ実習テストがあってそれをクリアーすれば本コースにチャレンジできます。(講習要旨は動画の下をご覧ください)
高所恐怖症の人には勿論不向きですが、そうでなければ日常ちょっと味わえない爽快感を体験することができます。何ヶ所かは森の散歩道と交差していて、そこでは散歩やジョギングをしている人達を上から見下ろすことになります。
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講習要旨: (これだけマスターすれば大丈夫)
講習で最も大事なことは、身体に取り付ける安全装備の命綱を常に必ずどの足場にも取り付けてある、赤いテープでマーキングしてあるワイヤーロープに接続しておくことです。その安全装備は、腰と両太腿に取り付ける太いベルトと3点の短いロープ及びカラビナ(写真左) と呼ばれる器具で成り立っています。
腰と太腿に太いベルトをそれぞれ固定して、残った3点の内の2点はいわゆる命綱となります。どちらの先端にもそのカラビナが付いていて、2点の内のどちらかが常に必ず木のワイヤーに取り付けられてあって地上下に落っこちないようにするものです。
木の上を移動する時は、その2点を交互に木のワイヤーに接続させます。3点目はやはり大きめなカラビナですが、それがローラーと一体になっていて、そのローラーをワイヤーロープに取り付けると高い方から低い方へ滑って移動することができます。
その3点目の少し重量のある頑丈なカラビナローラーは、ワイヤーロープの高低差を利用して滑り降りる時にだけ使用しますが、2点の命綱用のカラビナは、いついかなる時でも最低その内の一つが木のワイヤーにつながっていなければならず、もしそれを怠ると地上に落っこちてしまう危険性があるだけでなく、係りの人に見つかると退場させられてしまいますので気をつけてください。
カラビナローラーを使ってワイヤーロープ一本で移動する時には、そのワイヤーロープの傾斜が多少でも上に向かっているか、下に向かっているかで頭と足の向きが逆さまになります。
下りの場合は足が先で3本の命綱をまとめて持ち、残りの腕を後ろのワイヤーロープをつかんでブレーキにします。上りの場合は頭を前にして、両腕でよじ登っていくようにします。各足場にはMax. 3人、各渡りワイヤーロープにはMax. 1人のみなので、その人達が前に進むまではその場で待たなくてはなりません。
Kletterwald Niederrhein GmbH
mit Sitz in 41334 Nettetal
Süchtelner Höhen 8
41749 Viersen
Tel.: 02162/1066645